みなさんこんにちは。
セルフジェルネイル歴10年のちょこもちです。
あなたは、今大人気のジェルネイルのこと、どのくらい知っていますか?
そんなこと考えたこともないという人がほとんどじゃないでしょうか?
私もそうでした。
「別に爪が可愛くなればそれでいいんじゃない?」
なんて思っていました。
しかし、深掘りしてみると施術の際にも役立つ面白い情報がいっぱいだったので、ぜひ最後まで読んでみてください。
そもそもジェルネイルとは
爪の上にジェルをのせて、ライトで硬化(固める)するジェルネイル。
というのはなんとなく知っている人も多いんじゃないでしょうか。
ツヤツヤでぷっくり可愛くて、とてもテンションが上がりますよね!
しかし、その爪にのせた「ジェル」ってそもそも何でできているか知っていますか?
気になったので調査してみました。
ジェルネイルの「ジェル」とは液体の合成樹脂のことです。
この合成樹脂が固まったものはプラスチックのようになります。
つまり、私達は爪の上でプラスチックを製造しているってことです!
プラスチックと言われるとちょっとびっくりですよね(笑)
厳密に言えば違うのでしょうが…
「ジェルネイルとは何か」がわかったところで、今度は同じネイルの仲間である
マニキュアとどういう違いがあるのかを深掘りしていきましょう。
マニキュアとの違いは?
マニキュア(ネイルポリッシュ、ネイルエナメル)とジェルネイルの違いを表にまとめてみました。
マニキュア | ジェルネイル |
---|---|
自然乾燥 (乾くまで3時間位) | ライトで硬化 (硬化時間は20秒〜2分位) |
モチが悪い(早いと1日) | モチが良い(1ヶ月くらい) |
塗り替えが簡単 | 塗り替えが大変 |
爪へのダメージが少なめ | 爪へのダメージが大きめ |
乾くまで手を使えない | 施術後すぐに手を使える |
デザインの幅が狭い(アートは不向き) | デザインの幅が広い(アートが得意) |
厚みがなくスッキリ | ぷっくり厚みが出る(フォルム形成できる) |
オフが簡単 | オフが面倒 |
強度はあまりない | 強度がある |
長さ出しができない | 長さ出しできる |
ツヤひかえめ | ツヤがきれい |
こうして見ると、かなり違いがあることがわかります。
どっちがいいのか問題
前提として、マニキュアとジェルネイルどちらが良いかは完全に好みの問題です。
あえて言うなら、マニキュアは
- 頻繁にネイルを変えたい
- 厚みが嫌
- 手軽にネイルを楽しみたい
こんな方にオススメ。
一方ジェルネイルは
- ネイルを長持ちさせたい
- 爪に強度が欲しい
- 爪のフォルムを変えたい
- 長さ出しがしたい
- 幅広いデザインを楽しみたい(大きなパーツを固定できる)
こんな方にオススメです。
上記を参考に、お好きな方を選びましょう!
ジェルネイルは爪に悪いのか問題
結論から言えば、当然爪には何も手を加えないほうがいいと思います。
サンディングやオフを繰り返せば爪の負担になるのは間違いありません。
しかし、上手に施術すれば爪を補強したり、コンプレックスをカバーできます。
しっかり勉強&練習することが大切です。
マニキュアの方が爪に優しい!?
ジェルネイルのほうが爪に負担がかかる工程が多いです。その点はデメリットですね。
マニキュアが爪に負担になるのは、主にオフの際の除光液による乾燥です。
頻繁に塗り替えると、除光液を繰り返し使うのでダメージは大きくなるでしょう。
つまり、オフの回数を減らせばダメージを軽減できます。
一方、ジェルネイルは施術の際のサンディング、オフの際の溶剤で負担がかかります。
- サンディングをやりすぎないこと
- オフの際は溶剤を使わず、ベースを残して次の施術をおこなう(フィルイン)
上記のことに気をつけるとダメージを軽減できます。
ただし、フィルインはとても高い技術が必要になります。
勉強して正しい技術を身に付けるか、サロンにお願いするのもありです。
ジェルネイルでできること5選
ジェルやアクリルで長さ出しをせずに自爪に施術し、爪を補強します
要するに普通のジェルネイルをすることです
ジェルやアクリルを使って人工爪を作り、爪を長くします
ジェルをのせることで爪の凸凹をカバーします
溶剤でオフできるチップを自爪に装着する長さ出しの方法です
簡単にできるのが魅力です
ネイルチップの上にジェルでアートをして作ることができます
自爪にネイルできない方にぴったり
このように、ご自身の生活スタイルに合わせて取り入れることができます。
ジェルネイルはどんな原理で固まる(硬化する)のかを調査!
ジェルネイルはマニキュアのように乾燥させて固まるわけではありません。
では、どうやって固まるのでしょうか?
仕組みを調査しました。
ジェルが固まる仕組み
ジェルネイルが固まるのは、液体の合成樹脂に含まれる光重合開始剤(フォトイニシエーター)に、ある特定の光を照射して光重合(フォトポリマリゼーション)をおこして結合させ、固体になる原理を利用しているからです。
???
難しい!なんだか混乱してしまいますね。
ジェルの成分のひとつである、光重合開始剤(フォトイニシエーター)がネイルランプの光をあびることで、「光重合」と呼ばれる化学反応をおこして固まっているということなんです。
ネイルは化学ですね!
ジェルの成分についてわかりやすく解説
ジェルネイルの原理を語る上で、成分のお話は必須です。
難しい言葉がたくさんでてきますが、できるだけわかりやすく解説しますね。
ジェルネイルは爪の上で固めたプラスチックのようなものです。
ジェル(液体の合成樹脂)の成分は主に
- モノマー
- オリゴマー
- 光重合開始剤
で構成されています。それぞれ説明しますね。
- モノマー
-
プラスチックの基となる最小単位の物質
- オリゴマー
-
モノマーが少し結合したもの
- ポリマー
-
モノマーやオリゴマーがたくさん結合したもの(プラスチック)
- 光重合開始剤
-
UVやLEDの光に照射することで光重合(結合する反応のこと)をさせるための成分
モノマーやオリゴマーを光重合開始剤を使ってネイルランプで結合させることで、ひとかたまりのプラスチック(ポリマー)ができあがります。
これがあなたの爪の上に付いているジェルネイルなんです。
ソフトジェルとハードジェルの成分の違い
ジェルには大きく分けてソフトジェルとハードジェルがあります。
この2つは成分的にどんな違いがあるのでしょうか?
ソフトジェルとハードジェルを分ける大きな違いは、溶剤でオフできるかどうかです。
一般に
溶剤でオフできる=ソフトジェル
溶剤でオフできない=ハードジェル
と判断します。
メーカーによっては溶剤でオフできるものでも
硬さがあるものをハードジェルと呼ぶこともあるため、呼び方の明確な決まりはないようです。
ソフトジェルの成分
ソフトジェルは柔軟性があり、溶剤で柔らかくなる成分が入っています。
その成分というのはウレタン樹脂です。
ポリウレタンとも呼ばれます。
厳密にはこの2つは違うようですが、ここではその違いについては難し過ぎるので触れません(笑)
ウレタン樹脂は合成皮革や接着剤など、様々なところに使われています。
弱点は黄ばみが出ることです。
ハードジェルの成分
ハードジェルは強度があり、ツヤツヤになる成分が入っています。
アクリル樹脂と呼ばれるものです。
フォトフレーム、水槽、飛行機の窓などに使われています。
強度が高く、透明度においてはガラスよりも高いのだそう。
まさにハードジェルの特徴そのものですね!
最近ではソフトジェルもハードジェルに負けないくらい強度やツヤが優秀なものがあります。
これは成分の配合量をうまく調整して作られているわけです。
ソフトジェルとハードジェルの違いや使い分けについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
爪化粧料と雑貨
ジェルには化粧品と雑貨があるのを知っていますか?
爪化粧料と記載されているものは化粧品登録されており、
厚生労働省が認めた成分しか使用できません。
表記が義務付けられている項目が多数あり、成分表示もそのひとつです。
雑貨と記載されているものは化粧品登録されていないので
成分表示の必要がありません。
化粧品登録や販売するための手続きに手間がかかるため、品質的には化粧品と同様なものでも
雑貨として売られている場合があるようです。
しかし、何が入っているかわからないので確かめようがありません。
何が起こるかわからないため、直接爪や皮膚に付けるのは絶対にやめてください。
必ず化粧品登録されたベースジェルなどの上に塗布してくださいね。
購入前に必ず化粧品かどうかをチェックしましょう。
ジェルネイルが硬化する光について
ジェルネイルを硬化するためには、ネイル用のUVランプかLEDランプを使います。
ここでは2つのランプの特徴について解説します。
UVランプとLEDランプ
UVランプについて
UVランプの光は紫外線です。
紫外線には
- UV-A(長時間浴びると危険)
- UV-B(一部地球に到達して危険!)
- UV-C(一番危険!!でもオゾン層に吸収されて地球に到達しない)
の3種類あります。
それぞれ波長が違い、ジェルネイル用のランプにはUV-A(波長:約315〜400mm)
が使用されています。
長時間&広範囲に照射すると日焼け、水泡、シミなどの人体への影響が心配されます。
しかし、ジェルネイルの場合は短時間&小範囲なためほとんど影響がないと言われています。
- 価格が安い
- 硬化時間が長い
- 消費電力が大きめ
- 寿命が短め(交換時期が早い)
- 温度や湿度の影響を受ける
LEDランプについて
LEDランプの光は可視光線です。
可視光線の波長は約400〜770mmで、ジェルネイル用のランプに使用されている波長は405mm前後。
こちらも日焼けの心配はほぼないとされています。
- 価格が高い
- 消費電力が小さい
- 硬化時間が短い
- 温度や湿度の影響を受けない
- 寿命が長い(交換不要なわけではないので注意)
- 正しい位置に指を置かないと硬化しないこともある
爪に優しいジェル3つ
爪に負担の少ないソフトジェルとして有名なものの特徴を簡単に挙げていきます。
- 柔らかい
- 厚み少なめ
- 水分に強い
- 黄ばみやすい
- サンディング不要
- 削らず溶剤でオフ
- 長さ出しNG
- 講習の受講が必要
- ホームメンテナンスが必要
- 柔らかい
- 臭いが強め
- サンディング不要
- オフは削る必要がある
- 水を透過せず、カビのリスクがある
- 水に強い
- 長さ出しOK
- サンディング不要
- 削らず溶剤でオフ
- 柔軟性があり、強度もある
さらに上記の3つのジェルに共通していることは
- 価格が高い
- 高い技術が必要
という点です。
使用する場合はしっかりリサーチ&勉強が必要です。
まとめ
今回はジェルネイルについて、その原理や成分、そしてジェルネイルに必須のネイルランプについて、かなり深堀りして解説してきました。
ポイントをおさらいしましょう。
- ジェルネイルは液体の合成樹脂を光で固めたプラスチック
- マニキュアとジェルネイルは仕組みから大きな違いがある
- ソフトジェルとハードジェルでは成分の配合量が違う
- ネイルランプはUVとLEDがあり、それぞれの波長に対応していないジェルは固まらない
- 爪に優しいジェルは高い技術で正しい施術が必要
ということでした。
これからの施術の参考になれば幸いです。
おうちでジェルネイルを始めたい方にはこちらの記事がオススメです。↓